このコーナーでは、メディアに掲載された記事を紹介しております。
■ ソニー 下落の悪役返上の戻り相場へ
2010年06月13日 10時19分
6月14日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
先週のレポートでは7日からの相場は戻す可能性が高いと予想しましたが、完全に裏目にでました。4日の5月米国雇用統計の民間雇用が4月の29万人に対してほとんど増加しなかった予想外の急ブレーキで先行きの景気に懸念がでてきたことやハンガリーの金融不安懸念の強まりというダブルの悪材料の発生で7日には今年最大の日経平均の下げから始まり、10日には9400円を一時、再び割りこむという結果をみました。輸出関連の中でもデジタル系、自動車などの下げが大きかったほか、金融系、資源系などの下落が目立っていました。しかし、米国株式がバーナンキ連銀議長の景気の先行きを楽観視していることで安心感がひろがったこと、ユーロ相場も各国の財政健全化策など対応策が次々だされたことで落ち着きがみられるようになったことで8日から反騰をみせるようになり、10日には一気に10172ドル台まで戻し、日経平均も週末には9800円前後まで回復し、結果的に4日の9900円に近いところまで戻しました。推奨株のソフトバンク(9984)はその間逆行高をみせるなど健闘が目立っていました。
5月からの下落の悪役はソニー(6758)でした。ついに、10週間連続陰線という過去10年間にも、リーマンショック時にもなかった下落を記録しました。ユーロ市場での売り上げが目立つためにユーロ下落の業績悪を先取りして売られ続けたのですが、2500円割れまで売られたのはあきれました。今期の業績回復や高機能携帯端末でソフトバンクとともに期待できる部分があるにもかかわらず、一切無視されたのです。今後、この点を評価する動きによって3000円までの戻りを期待できるのではないかとみています。
■ ソフトバンク iPadの勢いで高値挑戦へ
2010年06月06日 21時32分
6月7日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
先週に6月相場は戻りをみせると強く主張しました。6月に入って、5月27日の寄り付き近辺に対するダメ押し場面を2日にみせた後、3日に急騰し、戻り相場が本格化しはじめました。すでに、5月中、下旬にかけて処分売りは通過しており、新たな欧州国債の下落がなければ外国人の資金引き上げの売りはでません。また、9500円近辺では国内の公的年金などの買いが支える格好になっていますので、下値に対する抵抗力は強いのです。ちょうど、昨年の11月の下落場面で外国人売りの公的年金買いがあって、底入れし、その後12月の上昇へとつながったことがありました。今回もそういう経過を見込まれると考えられます。目先的には5月9日の欧州救済策が打ち出された水準に当たる10300円が目標になりそうです。対応策が出された後も不安感が消えずに下落を続けていましたので、その部分は戻して当然とみられるためです。
戻りは輸出関連株が中心としてソニー(6758)、エプソン(6724)などを紹介しましたが、ほぼその通りの動きになりそうです。引き続き、その流れは継続されるものとみられますが、ここへきて、ソフトバンク(9984)の動きがよくなっています。「iPad」「iPone」の勢いで先行きの業績の明るさが材料視されながら、今年の高値を更新していなかったのですが、目先のフシ場の2284円を抜けたことで局面が一変しました。2485円の今年の高値更新が今後、見込まれるものと予想されます。ここは積極的に仕掛ける場面と考えるべきでしょう。ソニーも今後、これらの製品に対抗していく作戦がみられますので、同様の感覚で買われるものとみられます。
■ ソニー 戻り相場のけん引役に
2010年05月24日 10時26分
5月24日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
ユーロ不安もついに来るところまで来た、という感じの連日大幅安が続きました。本来、対応策が打ち出されたならば、それを評価する動きが市場に表れるものですが、今回のユーロ不安は対応策だけでは打ち消すことができませんでした。
こういう事態に陥ったのは当事国のギリシャは当然のことながら、EU連銀とドイツの対応策のまずさが原因です。連銀は国債の買い入れに消極的でしたし、ドイツも支援を約束しながらなかなか実行に踏み切れなかった。その後も場当たり的な発言や対策がみられました。そのため、「国債をもっていても本当に大丈夫か」という疑問が常につきまといユーロが戻す動きがみられず、逆に不信感を強める結果になって21日の急落を呼び込んだわけです。
筆者は対応策によってユーロは当面落ち着きをみせるとみていたために、先週足りには日経平均も戻すとみていたのですが、逆の結果になりました。
リーマンショックの際にもみられたことですが、危機に対して迅速に対応をとる学習効果がたびたびみられました。米国が介入しはじめたことでそれを可能にしました。今後も事態が更なる悪化を呼ぶともなれば対応策が出されるという見方に変わってくると考えていますので、この不安は次第に取り除かれることになりそうです。
当欄の銘柄も大きく下落していますが、ここは忍の一字でしょう。資金に余裕のある投資家はここはチャンスとみて銘柄を選別して買い姿勢を高めることが重要です。ソニー(6758)を中心に好業績期待のディスコ(6146)などが魅力ある水準になっています。帝人(3401)、ダイソー(4046)は共にここらは下値不安は乏しいといえるでしょう。
■ 帝人 ダイソーと親子セットで妙味絶大
2010年05月16日 10時37分
5月18日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
欧州各国の財政危機が懸念されて相場はガタガタにされました。当欄の銘柄もソニー(6758)が業績回復で期待をしていたのですが、今期の見通しが意外と慎重さが目立ち、その失望売りで3000円を割りこんでしまいました。このところ、三洋電機など期待に応えることのできない銘柄が続き、反省している次第です。そこで、この低迷相場の中でも起死回生を見込める銘柄を紹介し、是非、それに乗り換えて成果を上げて頂きたいと思います。
帝人(3401)とダイソー(4046)の親子をセットで是非、買って頂きたいのです。帝人は前期に合繊事業の国内撤退によるリストラ費用、金銭信託追加拠出による特別損で最終欠損357億円を計上しています。しかし、今期の見通しは世界的な強さをもつアラミド繊維が自動車向けに回復をみせはじめたことやフィルムや関連製品が薄型TV、スマートフォン向けのタッチパネル中心に回復がみられるようになり、業績はⅤ字型の回復を予想しています。
今期の増益予想銘柄が買われるのは当然の動きですが、その中で前期で思い切った構造改革を進めて、今期Ⅴ字型の急回復する銘柄は大きく買われます。帝人は今期最終100億円の黒字転換に進む見込みです。実に450億円の改善になります。リチウムイオン電池向けのセパレート、太陽電池向けの保護シート、ハイブリット自動車向けの関連製品など新エネルギーの貢献製品もみられます。また、収益けん引役の医療・医薬品でも有力員約が待ち構えております。子会社のダイソー(4046)も利益倍増を見込んでいますので、株価は居所を買えるものとみています。ソニーなどの損をこれで是非取り返してください。
■ ソニー 一貫調整が急落で一気に底入れ
2010年05月08日 13時12分
5月10日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
連休が明けたとたんに冷や水を浴びせられたような急落が待っていました。ギリシャの債務支援をIMFなどにより決めたにもかかわらず、「一体とどうなっているの」と首をかしげる向きも多かったと思います。支援の総額が足りないことやギリシャ政府のリストラや増税政策を嫌った国民の暴動騒ぎが売りを誘ったのですが、その上に中国などの新興国の引き締め策も先行きの同国内の消費減退、先進国の輸出減少懸念も売り材料になったようです。今年の2月以降、ギリシャの問題は再三売り買いの材料になり、振り回されていましたが、IMFが支援を決めたことで一段落するものとみていただけに「何をしているんだ」と言いたくなります。要はEU連合での支援の足並みが揃わないことが原因です。各国ともよその国のどころではないのが本音のようです。
しかし、そうはいうものの放置しておけば、EU各国の国債の暴落が米国、日本、新興国の金融危機を呼び込むことが確実だけに、EU連銀の究極の対応策を一刻も早く決めることが大事でしょう。
それにしてリーマンショックでも見られなかった急落は完全に行き過ぎでしょう。当時は景気後退、金融機関の経営危機という状下にありました。現在は景気回復過程、金融機関の健全化がみられます。したがって、10日からの相場は逆に大きく戻す可能性が高いとみられます。3月23日から一貫して調整を続けていたソニー(6758)は下落過程での急落でしたので、一気に底入れしたとみられますので、今週の決算発表と合わせて注目されることになりそうです。先週紹介の三洋電機(6764)も浮上することが予想されます。
■ 三洋電機 強烈な売り圧迫から解放!
2010年05月05日 22時31分
5月6日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
三洋電機(6764)は大量出来高の期日が4月30日で通過したことで、連休明けから反発に転じる可能性がでています。パナソニックの子会社になったとはいえ、太陽電池、リチウムイオン電池では世界的な強さをもっていたにもかかわらず、需給面での圧迫から150円前後の株価で低迷していましたが、抜け出すチャンスが到来しました。
新エネルギー普及や開発に世界中が取り組んでいます。特に、自動車業界はエネルギー源としてリチウムイオン電池を利用した次世代ハイブリット車の普及を狙っています。トヨタは来年度の新車に初めて同電池を搭載した自動車の発売を予定しています。現在のニッケル水素電池に比べて、蓄電了が2.5倍や加速性能も格段によくなります。
リチウムイオン電池はほとんどがパソコン、携帯などの小型用が普及していますが、大型タイプの同電池の登場で一気に需要量は急増することになります。
現在、この電池の世界トップを走っているのが三洋電機(6764)で34%を占めますが、パナソニックの分を合わせると44%という圧倒的なシェアになります。トヨタもパナソニックからの供給を予定しています。また、三洋は太陽電池でも国内4強の一角を占めており、世界シェアを将来10%台を目指しています。
昨年来から新エネルギー株は事あるごとに話題を集めていましたが、同社株だけは馬耳東風でした。それは大量商いからの売り圧迫が強く頭を押さえていたためです。
しかし、30日で11月2~6日分の出来高約6億株の期日が通過しました。この圧迫から解放された同社株が新エネルギー株として改めて評価されるものとみられます。200円復活も。
■ パイオニア 最悪期過ぎて見直し段階に
2010年04月26日 14時50分
4月26日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
22日の日経平均は前日の大幅高を一気に打ち消す先物の大量売りで、折角の戻りの勢いが最近の天候と同じで冷え込んでしまいました。この大量売りはユーロの不安から円高に振れたことを理由に挙げていましたが、それほど大幅な円高でもなく、大量売りをする理由になっていません。筆者は日本の政局不安を売ったのではないか、とみております。鳩山首相は米軍の普天間基地移設問題をどうゆら解決できずに、自身の政治生命を著しく弱める結果になりそうです。交代すれば済む問題ではなく、国内の景気が回復見えない段階で政局が流動的になることは1990年代の不良債権問題を先送りし続け日本経済をガタガタにし、アジアの台頭を許した経験があります。政治がしっかりしていないと景気回復はおろか、巨額の日本の債務問題の解決策すら勧められません。民主党の弱体化と多党化時代の到来の可能性が高まったことは日本の先行きを懸念されて当然でしょう。企業業績がいくら良くても日本の先行きに明るさが見えないのであれば売るしかないことになります。
円高で売ったのであれば、遅かれ早かれ相場は戻していくものと考えられます。90年代の二の舞にならないように祈るだけです。
主力どころに手出せない状況であれば、小型の材料株で幕間をつなぐしかないことになります。アークのような銘柄が活躍していますが、経営に不安を抱えている銘柄は勧めることはできませんが、それに近い銘柄であればパイオニア(6773)などが注目されそうです。カーエレクトロ二クスは黒字化しており、第3者割当て先もホンダ、三菱化、三菱電機です。中国市場でカーナビが期待できるなど経営が好転し始めています。
■ シャープ 3D進出で新しい魅力
2010年04月18日 01時09分
4月19日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
米国株式高にもかかわらず、先週の日経平均は頭の重い動きで終始しました。主力系の中でこれまで上昇を続けていた輸出系の銘柄に利益確定売りがでたり、素材家の伸び悩みから反落するものが目立ったことが原因として挙げられます。その一方で出遅れていた銀行、損保、重電、資源、不動産などが買われていたため、日経平均は大きく下落することなく、推移しました。やはり、全体は3月初めからの急ピッチのあ゛に対して疲れがでており、次のステップに進むにせよ、ここらでの調整が必要ですので、もたつき場面でもそれほど悲観することはありません。政府の景気判断の引き上げ、企業業績の先行きの明るさ、金融緩和の維持、米国景気の回復基調などを考えても大きな反落はないものと思われ、下値に対する抵抗力は強いといえるでしょう。懸念としては人民元高による円高、普天間基地問題の行き詰まりで民主党内閣の危機などがありますが、好需給が維持されている限り、大きな下落には至らないとみるべきでしょう。来週にかけて3月決算の発表が始まります。
そこから反発に転じるものと見られますので、今週の弱い場面は銘柄を絞り込んで押し目狙いで対応することが望ましいといえます。
シャープ(6753)の押し目を狙うことをお勧めします。太陽光発電の第一人者として知られていますが、最近になって既存の液晶TVの好調や半導体の需要増加で業績の回復が目立つようになっています。そこへ、3Dへの進出を決めました。任天堂へ供給の小型から大画面のタイプまで揃えて進出を決めました。液晶TVでのブランド力が3Dでも発揮されるとみられます。連休明けには1300円台を抜けることになりそうです。
■ 新日鉄 大型株相場で真打ち登場
2010年04月10日 14時27分
4月12日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
全体の相場が3月中はほとんど押しがない状態で上げ続け11000円台をクリアしたため、調整場面を迎えると先週予想しましたが、それほどの調整には至っていません。11100円台までの押しで留まりました。米国株式も3月の雇用統計の大幅改善をみて一連の好材料を織り込み、調整入りとみられたのですが、案外、押しが浅く、逆に、相場の強さを確認させられました。円相場も94円台まで反落した後、戻してはいますが、先行き円安の見方が根強いために、輸出系も深押しが今のところみられません。
このように判断しますと12日からの相場は引き続き強い展開が予想できそうです。選手の日本製鋼所(5631)はサッパリでした。大型株の一服場面で買われるもの予想していたのですが、相変わらず、大型株の人気の方が高い状況あり、出番がなかなか回ってこないようです。
そこで今週は大型株の真打ち的存在の大型鉄鋼株に人気が回ってくるとみて、新日鉄(5401)、住金(5405)を引き続きお勧めします。先週の調整場面でも押しが浅く下値の抵抗に強さがみられていました。原料炭、鉄鉱石の大幅な値上げを呑んだ後、国内のユーザーへの値上げ交渉に入っていますが、輸出市場に盛り上がりがみられますので、値上げは可能とみられます。大型株の中で出遅れが目立っていましたので、いよいよ、今週には出番が回ってくるものとみられます。新日鉄の400円台替わり、住金は320円を目指すことになりそうです。後は海運市況の回復で今期の見通しの明るい商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の戻り相場を期待できそうです。 小型銘柄では近畿車両(7122)に引き続き注目を・・。
■ 日本製鋼所 大型株活躍の中で注目を
2010年04月04日 11時16分
4月1日付け日本証券新聞掲載 タカさんの「オレに任せろ!」
第一生命が1日に公開されました。16万円の初値をつけましたが、その後も上値を追っており、予想通りの動きになっております。いずれ、20万円台に乗せるものとみられますが、市場に新たな資金が流れ込んだことで大型株相場が繰り広げられるものとみられます。先週は大型鉄鋼株にまず流れるのではないかと予想していたのですが、それよりも日立、東芝、NEC、富士通などの大手重電、通信系や商社、資源系に流れ込み相場を押し上げていました。大型鉄鋼にもいずれお鉢が回ってくることになりますので、新日鉄、住金などを買われた方はもう少しがまんしていただければ成果が挙げられるものとみています。また、住友化学(4005)、三井化学(4183)も出番が回ってくるものと思います
ところで、新エネルギー銘柄の人気が今一つなのですが、こちらの方にもいずれ人気が集まっていくとみていますので、今から注目する必要があります。
特に、原子力発電関連です。韓国勢がサウジ政府から受注したことは日本勢にショックを与えました。それを受けて日本も官民態勢を強化して受注を獲得する作戦を始めました。東芝がマイクロソフト社の創業者のゲイツ氏の資金供給を受けて次世代の原発開発を進めるニュースはそんな中では明るい話題でした。今後、原発の巻き返しがみられることが予想されますので、原発関連銘柄を狙う作戦も忘れてはいけません。その中から下値を固めている原発建設に欠かせないクラッド鋼管では世界のシェア80%を抑える日本製鋼所(5631)をお勧めしたいと思います。1200円台復活に向けて走りそうです。
■ 鉄鋼株 大金融緩和で空前の相場へ
2010年03月26日 23時50分
タカさんの「オレに任せろ!」3月29日付け日本証券新聞
日経平均は今年の1月高値を前に足ふみ状態になっています。下がるでもなし、上がるまでも至らないといった中途半端な動きにあります。内需系、市況系が一服する一方で輸出系の循環物色で日経平均はそういう動きをしているのですが、なんだかんだといっても大きな調整がないことは先高を暗示しているといえるでしょう。
4月1日に第一生命が上場されます。実に、グットタイミングの上場です。超金融緩和期の公開ですので1・4兆円の資金吸収があっても何ら市場に問題ありません。むしろ、その吸い上げた資金が個人投資家などを通じて何割かが新たに市場に還流されることを考えますと4月の相場は相当期待できそうです。第一生命を払い込んだ方は20万円以上での売却が可能とみられますので、楽しみにされることです。
第一生命だけでなく、大金融緩和期の相場てすので今、調整中の低位大型株の大相場がはじまります。その中核的な存在になるのが大型鉄鋼、中小鉄鋼に至るまでの鉄鋼株だとみられます。
世界の鉄鋼生産の半分を占める中国製が中国国内の需要供給で精いっぱいのために、輸出市場がひっ迫状態になっています。そのため、日本の鉄鋼各社は一斉に輸出に力を注いでおります。鉄鋼石、原料炭がべらぼうな値上げで一時は来期の業績が厳しくなる見方がありましたが、国内の値上げ交渉もユーザーが認めざるを得なくなっておりますので、業績は明るい見通しへと変化し始めています。
住友金属(5405)、新日鉄(5401)が本命となり、合同製鉄(5410)も内需不振を輸出強化することで打開しようとしていますので人気を集めることになりそうです。
■ 富士通 見捨てられた今こそ狙いを
2010年03月23日 12時08分
タカさんの「オレに任せろ!」3月23日付け日本証券新聞
日経平均は3月5日の急騰から局面を一変させています。当欄ではすでに日経平均は1月高値を抜く展開に向かうと再三、強調しておりましたが、まず、米国株式がその高値を抜きました。円相場の安定性、金融緩和の更なる追加策、輸出企業の好調さなどが続いている限り、日経平均も間もなく突破することになるでしょう。
10145円安値から10800円台までの上げ過程では同じ銘柄が引っ張るのではなく、先駆した銘柄は一服し、それに代わって別の銘柄がけん引するというように循環買いによって水準をあげています。そのため、過熱感もありません。10982円の1月高値を更新しても達成感で一気に売られるというようなこともないとみられます。したがって、その延長線上にある11000円台回復は無理なく実現すると思っています。
日経平均は順調なのですが、以前に勧めました富士通(6702)のことが残念で仕方がありません。クラウドコンピューティングシステムの本格普及期を迎えて、最も活躍が期待できる銘柄として挙げたにもかかわらず、前社長の解任が異常な裁定によって決められたことを嫌気してこの順調な相場の中で完全に取り残されているのです。読者の方々もさぞ、「ガクッ!」と来ているのではないかと考えると申し訳けない気持ちでいっぱいです。
しかし、相場の格言で「事件、事故売るな」と諫めております。トヨタもそうでしたようにある程度売られて時間をおけば正しい方向に戻るのです。事業展開は問題がありませんので、ここは、むしろ、ナンピンをかける作戦を是非,敢行して頂きたいと思っております。新規で買うのも悪くないとみております。
■ 明星工業 LNG投資活発化で恩恵大
2010年03月13日 11時36分
タカさんの「オレに任せろ!」3月15日付け日本証券新聞
全体の相場は予想通り、上値を追う展開になっており、二進一退で1月高値を1万982円を窺うと予想しています。当欄で今年のヒット銘柄として挙げていましたソニーが目標値の4000円台にあと一歩と迫っています。ところが、富士通が思わぬお家騒動でズッこけてしまいこの相場に乗れない展開になっております。それが非常に残念に思っております。しかし、クラウド事業の期待はいささかの揺るぎもありませんので、このお家騒動の鎮静化とともに株価は再度、上昇に転じるものとみておりますので、狼狽売りだけは避けて頂きたいと思っております。さて、ここではこれらの銘柄をいまさら、追撃買いとは申しません。
本日は大阪1部上場の明星工業(1976)を紹介します。昨年来、新エネルギーの関連銘柄が買われていました。いずれも二酸化炭素の排出がないクリーンさを評価したためです。既存のエネルギーでそれに当たるのがLNG(液化天然ガス)です。これが昨年世界で3割も需要が伸びたといわれるのです。今後も増大すると予想され、商船三井は6隻も専用船の発注を予定しています。また、受け入れ基地も拡大されます。その恩恵を受けるのが明星工業です。LNGはマイナス百数十度という極低温で天然ガスを液化したものです。それを完全に外気と遮断して専用船で運搬します。そのため、高度の保冷技術が必要とされます。明星工業はこの記述で世界シェア20~25%を占める大手の一角です。1隻当たり8%前後がその工事費とみられますので、LNGの船価から換算しますと1隻で16~20億円の受注金額になります。株価もようやく動意づいたところですので、もう一段高の可能性があります。
■ 近畿車両 新規買いのチャンス
2010年03月06日 14時25分
3月8日付け日本証券新聞 タカさんの「オレに任せろ!」
近畿車両(7122)が昨年5月以来の500円台まで売られています。特に、悪材料がでたわけではありませんが、昨年の9月高値の信用期日の影響がでたものとみられます。
今、世界で日本の注目されている技術は環境、新エネルギーですが、鉄道技術もそれに続くものとして挙げられます。地球温暖化防止のために世界各国は二酸化炭素を減らすための努力をし始めていますが、その削減の有力な方法として鉄道建設が急浮上中です。新興国は自動車の保有台数の急増によって道路の建設が追い付かず、交通混雑は欧米並みに慢性化しています。自動車の出す排気ガスは温暖化そのものであり、都市化の発達は交通渋滞と温暖化を高める役割りをしているようなものです。鉄道建設はその問題を一挙に解決できますので、各国が計画を急ぎはじめたのです。
アジア各国では都市交通として具体的な計画を進めていますし、中国ては大都市間の高速鉄道の導入に更に意欲的です。米国も大都市内の交通手段としてだけでなく、大都市間の高速鉄道建設をいくつか計画を進めています。2016年のオリンピック開催を決めたブラジルも高速鉄道の建設を決めています。
この動きに日本の新幹線やリニアモーターの技術をもつJR東海が積極的に売り込みをかけています。国内の鉄道需要は横ばい状態ですが、世界では毎年8%成長するとみられていますので、有望な市場といえます。近畿車両は日本勢が海外で受注しますと車両の製造が委託されますので海外市場の増加は同社の業績見通しを明るくさせます。
株価が600円台を割り込んだことは投資のチャンスを迎えたといえます。700円近辺までの戻りを期待できそうです。
■ 青山商事 ユニクロの独走に追撃作戦開始
2010年02月26日 17時14分
日本証券新聞3月1日付け・タカさんの「オレに任せろ!」
全体の相場は盛り上がりに欠けて冴えない展開が続き、日経平均も1万円維持も風前のともし火状態です。3月株式先物の特別清算日接近による裁定解消売りが続いている上に、米国の2月の雇用統計発表が5日に控えているために大きく動きようがないようです。そこへ、円高やトヨタバッシングが加わったのですからやむを得ない下落といえるでしょう。ほぼ今週でこれらの悪材料は通過するとみられますので、1万円を割れる場面があれば銘柄を絞り込んで狙い撃ちするチャンスでしょう。
「1週間も待っておられるか!」という気の短い方がには好業績小型株でもいじって頂くしか方法がないでしょう。
先週から動きが変わった銘柄として大証・青山商事(8219)があります。ご存じ、「紳士服の青山」です。ユニクロが衣料業界で一人勝ちの世の中になっていますが、1980年代は青山商事が急成長しており、株価も1万円以上していました。全国に700を超える店舗数を誇る日本一の紳士服販売会社です。団塊の世代が定年を迎えて紳士服の成長は期待できず、かつての成長はありませんが、15年前にカジュアル衣料に進出し紳士服意外での実績を積んでいました。しかし、それもユニクロにしてやられ、店舗数を縮小するはめになっています。やられっぱなしではユニクロの先輩革命児としての名が泣きます。
そこで、今年からリーバイスと提携して同ブランドのジーンズの積極拡大を決めています。また、中古衣料の事業もはじめます。そして、本業の紳士服も久々に積極店舗展開を首都圏を重点に推進を決めています。
ユニクロの独走に挑戦状を叩きつけた同社の動向がみものです。株価も攻めの青山商事を応援するように上値を追いそうです。
■ 26日は名古屋でセミナーです!
2010年02月25日 18時31分
26日は名古屋(アパホテル名古屋錦 4階「旭」)のIRセミナーで講師として出演します。入場は無料ですので、お近くの方はお待ちしております。
日時 2010年2月26日(金)
12:30 開場
13:00 開演
16:00 終了予定
場所 アパホテル名古屋錦 4階「旭」
住所 名古屋市中区錦3-15-30
交通 東山線・名城線「栄駅」2番出口より徒歩1分、桜通線「久屋大通駅」3番出口より徒歩2分
申込方法 直接会場へお越し下さい
募集定員 200名
参加料 無料
タイムスケジュール 第1部
13:00~13:50
■会社説明会
メディシノバ(4875・大証ヘラクレス)
副社長 岡島正恒氏
「日本の創薬技術を世界へ -事業進捗及び今後の戦略-」
会社説明+質疑応答
休憩 13:50~14:00
第2部
14:00~14:50
■会社説明会
シナジーマーケティング(3859・大証ヘラクレス)
代表取締役社長 谷井等氏
「主力の顧客管理システム『Synergy!』とは」
会社説明+質疑応答
休憩 14:50~15:00
第3部
15:00~16:00
■株式講演会
株式評論家 高野恭壽(たかの やすひさ) 「今年の相場は大笑い!」
<プロフィール>
2008年に株式新聞社から独立して株式評論家としてスタート。的確な相場見通しとヒット銘柄の紹介で多くの投資家に支持されている。ラジオ大阪でレギュラー番組を持つ。日本証券新聞に「タカさんのオレに任せろ!」を連載中。
■ 近日公開予定
2010年02月25日 11時51分
近日中に内容を更新致します。
今しばらくお待ち下さい。